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エクステリアの特徴“走りのイメージ”

スポーティ感、つまり、小気味よい走りのイメージを強調するために、全体としての塊感と4輪の躍動感の表現に注力しました。
「切れ味」、「潔さ」を旨とした面の構成/表現は、ウェッジ基調でありながら、ポジティブ、ネガティブの面の使い分けによって、徒にキャラクターラインを走らせることなく、ボリューム感と緊張感を醸し出しています。
特にネガ面が生み出す力感にご注目ください。
ホイールアーチのフレアの力強さが浮き彫りにされ、「GENOS」の走りのイメージを強調しています。
左右フェンダーのラインで縦にバッサリと切り分けたフロントマスクは、このクルマのテーマである「割り切った潔さ」を端的に表現しています。このフロント形状は、直進安定性の向上という空力上のメリットがある他、高いボンネットフードにより
十分なクラッシャブルゾーンを確保。衝突時における歩行者のダメージを軽減します。
フロントグラスから連続するグラスルーフは、フルグラスキャビンとも通常のサンルーフとも異なるタイプ。
ボディ剛性の強さと同時に、軽快感やドライビングプレジャーをアピールしています。
もちろん、インテリアを明るく開放的なものにしていることは言うまでもありません。

インテリアの特徴“竹を割ったような”

日本には、潔さを形容するこんな言葉があります。プラスチック一体成形の技術とともに、これまでは、自動車インテリアというと曲線を駆使した有機的なデザインが主流でした。
しかし、柔らかいデザインばかりが、人に優しく心地よいとは限りません。
直線基調の潔く端正なデザインは、人の心を落ち着かせ、冷静な判断を促す効果が期待できます。
これは安全運転にとって有効でしょう。
エクステリアのキャラクターであるフェンダーラインの勢いは、そのままインテリアを貫いています。
この基本骨格に対して、建築的手法で要素が組み合わされるかたちで、インテリアの各ブロックは構成されています。
ダッシュボード、ドアトリム、ステアリング、シートといった各要素は、すべて潔さを旨とした端正な線/面を基調に、正円、三角、四角といった幾何学的形状との組み合わせでデザインされています。
さらに、素材同士のコントラストを積極的にデザイン意図として反映させました。
白(アイボリー)と黒(ダークグレー)のカラーリングにより、こうした意図をより強く表現しています。